膵・消化管NETは、さまざまな観点から分類がなされています。これは、治療方針を決めるうえで考慮されます。
腫瘍ができる部位により、NETの性質や現れる症状が異なります。
2016年の疫学調査における膵・消化管NEN発生部位別の患者数とその割合は下表をご参照ください。
細胞増殖に関連するKi-67指数や核分裂像の比率から悪性度を分類します。
WHO:World Health Organization(世界保健機関)
腫瘍の進行をあらわすものにTNM分類があり、以下の3つの要素から進行度を調査し分類します。
消化管NET(盲腸、小腸、胃、大腸)においても膵NETと同様のTNM分類があります4)。
4)TNM Classification of Malignant Tumours eight edition
神経内分泌細胞はホルモンを分泌します(「神経内分泌細胞とは」参照)。神経内分泌細胞が体に過剰のホルモンを分泌し、何らかの症状を呈するNETを「機能性NET」、分泌しないNETを「非機能性NET」といいます。
膵・消化管NETの中には、遺伝子の変異に伴って発生するものがあります。変異する遺伝子の種類により、NETを生じうる遺伝性の病気には、さまざまなものがあります。
このうち、MEN-1が最も多い頻度でNETを発症します(MEN-1の約50%)。